―キーンコーンカーンコーン 花純のことを考えて1時間。 授業が終わった。 今日はもう帰れんだよな? ラッキー。 「おい、蓮」 「なに?」 悠樹が話しかけに来た。 「お前、授業中超二ヤけてたぞ」 悠樹が不敵な笑みを見せながら言った。 反射的に口を押える。 「…きもかった」 「うっせぇ!」 俺は仕返しのパンチを食らわせた。 満足、満足。 「ってえなぁ。なんかあったのか?」 「ん?なんもないけど、にやける気分なんだよ」 「意味わかんねー!」