「ほんとに?」
「あぁ。ていうか、俺が好きすぎるから離したくないだけなんだけど」
「っ!あっあたしも大好きすぎる!」
蓮君に負けじと赤い顔で言った。
すると蓮君も顔が赤くなっていった。
「蓮君…?」
「ばっ!見んな!」
手で口をおさえて、蓮君はうしろを向いた。
こういうとき、ムキになっちゃうんだよね。
「見せてよ!カッコいい蓮君の顔が見たい!」
「…天然バカ」
「んなっ!もう、そんなこと言うんだったら、一生キスしない!」
「無理」
「もうっ!蓮君ってば!…きゃっ」
そう言い合ってると、蓮君があたしの腕をぐいっと引っ張った。

