あたしの目の前にある光景。 それは、蓮君の驚いた顔と… ぐちゃぐちゃになったオムライスだった。 「…嘘」 「花っ純?」 「れっ蓮君~」 あたしは半べそをかきながら、蓮君に抱きついた。 あたしはまた、絨毯に足をとらわれてた。 「もうやだよぉ…」 「ほんと、花純ドジだな?」 「やだ、言わないでよ…」 「可愛いからいいじゃん」 「なっ、もう…」 本当、自分が嫌になっちゃう。 せっかくの力作だったのに。