もう、絶望を感じたとき。 「その天然、どうにかならない?」 いつもの優しい笑顔でそう言われた。 「へっ?」 「なんで、俺が花純を食わなきゃいけないんだよ。…まぁ食いたいけど…」 あたしは最後にいった言葉を聞き逃さなかった。 「やっぱり食べたいんじゃん!」 「もういいわ。花純に言っても、わかんないみたいだし」 「なっ!ひどー!」 「ただ、これが食うってこと」 ーチュッ そんなリップ音が聞こえて、唇に柔らかいものが一瞬当たった。 …ん? 目の前には蓮君の顔… 「きゃっ!!」