「あぁ、イライラするなぁ。早くヤらせてって」 悠くんはすごい形相でこっちに向かって来た。 何をやるの? 怖い。 あたしはもたもたした足取りで、悠くんから逃げた。 足がもつれても必死に走った。 誰か助けて… そう思いながら心の中で浮かんだ顔。 それは、あたしの料理を美味しいと言って食べてくれた あたしとは程遠い世界にいる 蓮君だった…ー。