悠くんはにんまりとした笑顔を浮かべて、その中にずんずんと入って行ってしまった。 やだよ! こんななか、入りたくない。 「ゆっうくん!」 「おいで、花純ちゃん」 「嫌だ!」 「…っもう。来てって」 だんだん、悠くんの声が荒々しくなって来た。 怖い。 いつの間にかあたしの足はガクガク震えてて、立っていられなくなってた。 ガクッとひざから折り曲げて、 へなへなと座り込んだ。