ゴウコンが始まって、一時間くらいが経った。 帰りたい、帰りたい… 心の中でずっと唱えてた。 あくまで、顔は作り笑い。 あたしって悪魔かなぁ。 でも、帰りたい! そう心の中で叫んだ途端。 「花純ちゃん、ちょっと…」 悠くんが耳を貸してと言うジェスチャーをした。 耳… やだよ! 顔がぼっと赤くなった。 その途端に、悠くんも顔を赤くした。 ん? どしたんだろ? でも、そんなこと考えてる場合じゃないや…