「あのっ!あたし、栗山花純って…!イイマス…」
頑張って、話し始めたのにあたしにぐいっと顔を近づけてきた男の子がいた。
ちょっとギャルっぽい、金髪の男の子。
何? びっくりした…
と、同時に抑えてたはずの赤さは顔にあらわれた。
「続きはー?」
目がクリッとしてる、可愛い男の子が言った。
こんなときに!
でも言わなきゃダメだよね?
名前の他に…
好きな食べ物、言おうかな…
「好きな食べ物はイチゴとグラタンです…
高校一年で、身長がちっさくて、えっとえっと…」
「見たら分かるよぉ~! ははっ」
さっきの可愛い男の子が言った。

