「はい、花純~。こっちに来てくれる?」 メイクしたり、服を決めたり忙しそうだった彩菜ちゃんがあたしに向き直った。 「はっはぁい…」 あたしは彩菜ちゃんが指すドレッサーに座った。 なんか、お姫様になった気分…。 そんなあたしの後ろに彩菜ちゃんが立って、あたしの髪の毛をいじり始めた。 「本当にいい髪の毛してるね」 「えっへへ…」 「じゃあ、今からいじくりまくるね!」 そんな彩菜ちゃんの一言から始まった、 あたしの地獄。