初めてのフランスで右も左もわからない俺は拙い英語で何とかイベントのある音楽ホールにたどり着いた


そこには音楽を楽しみにするたくさんの人々がいた


今か今かと華音の出番を待った


そしてついに、その時が来たんだ


舞台の上で頭を下げる華音


ここに華音がいる


やっと会えた


それだけで俺の心臓は爆発しそうだ


そして始まった華音の演奏


優しくて、力強くて…


音楽を知らない俺でさえ、この音色がきれいであることはわかる


それくらいホールにいる人々を魅了する演奏だった