それからあっという間にイベントの日を迎えた


場所は大きな音楽ホール


何度もコンクールのために通った場所で、今日最後の演奏をする


「はぁー…ドキドキする」


会場にはたくさんの人で賑わっている


イベントに参加すると決めてからもピアノを引く気にはなれずこの日を迎えていた


だから、ピアノを目の前にするのは久しぶりすぎてドキドキが止まらない


「ふぅ…」


「華音、大丈夫?」


「あ、銀河…来てくれたんだね」