私は何度も何度も病室に通った


だけど、一度として私の顔を見てくれることはなかった


何を話しかけても上の空


心ここにあらず、だった


銀河くんは口数が減り、ご飯もろくに食べようとしなくなった


みるみるうちに痩せていった


そして、眠っているときも、起きているときも、譫言のように「華音……」と名前を呼び続けていた


この時、ようやく私は、とんでもないことをしてしまったんだと理解した


私が想い合ってる二人を引き離した


いくら謝っても許されないことをした