愛のMelody【完】

「あ……」


そう思ったときには遅かった


もう逃げることも出来ないほど、車は直前に迫っていた


いや、もしも気付けていても逃げられなかったと思う


私の足は恐怖で動かなかったから


鉛がついたみたいに重く、自分の意志でどうすることも出来なかった


もうダメだ……


そう思って固く目を瞑った


その直後、強い力で引っ張られた


ドーンッ---


そして強い強い衝撃を受けた