翌日、重い足取りで学校に向かった


ひさびさの再会にあちこちで笑い声が聞こえる


だけど、そんな教室には華音の姿がない


わかっていたことだけど


昨日の手紙が現実なのだと改めて実感させられた


そして担任から告げられた言葉


『華音は転校した』


つまり、もう日本には戻ってこないということ


あいつとうまくいったのか 


誤解が解けたのなら、それも仕方のないこと


そう思うのに、信じたくない俺がいる