だけど、携帯が鳴ることはなく、代わりに一通の手紙が届いた


白い便せんに綺麗な文字


華音からの初めての手紙


本当なら嬉しいはずの手紙だけど


今は、読みたくない


きっとここには…


俺の望む話などないだろうから


今はまだ、現実を受け入れるのが怖い


華音をフランスに見送ったとき


心配がゼロだったわけじゃない


多少なりとも覚悟はしていた


それでも…


やっぱり受け入れたくないんだ…