太陽と共にフランスの地へ降り立った


「あ、新しいお店だ…」


一年前までは普通に暮らしていた街


それが今では異国へ来た気分にも似ている


「華音、一旦家に帰る?」


「うん、顔だけ見せてから銀河のとこに行く」


「じゃあ、俺も挨拶するよ」


二人で両親の待つ家に向かう


無理を言って突然出た家


両親には、たくさんの心配をかけたし


たくさん悲しませ、悩ませた


一人娘を日本に送るのは辛かったと思う