初めて華音と出会った日、胸が高鳴ったのを今でも覚えてる


これが恋というものなんだ


華音を知りたい


華音に近づきたい


だけど、知れば知るほど、近づけば近づくほど、胸が苦しくなった


華音の視線の先にはいつも銀河がいた


同じ顔をした双子なのに


華音は俺ではなく銀河を見ていた


悔しかった


悲しかった


だけど、何より嫌だったのは、銀河が自分の気持ちを押し殺そうとしていたことだった