季節はあっという間に過ぎ


冷たい風が身体の芯まで染みる12月


私と剣都の付き合いは順調に続いていた


「華音、帰るぞ」


「ちょっと待って~」


一緒に帰るのも私たちの日常のひとつ


冷たい手を重ね合わせ剣都を見つめると優しく微笑んでくれる


「ねぇ、カフェ寄って帰らない?」


「いいよ」


「やった!」


こういう穏やかな時間が何よりも幸せ