あの後、剣都は何も話さなかった


ただ、黙ったまま、いつものように私を家まで送ってくれた


その優しさが切なかった


応えられないことに胸が痛かった


「ねぇ、剣都…」


「なに?告白の返事なら聞かない。

バイトも続けろよ。

あ、もちろん今まで通り俺の送り迎え付きでな。

それ以外の話なら聞くけど?」


剣都の言葉に何も言えなくなってしまった


このままでいいはずないのに…