私たちはたこ焼き以外にも、焼きそばやベビーカステラ、綿あめも買った


「とりあえず座ろう」


「そうだね」


花火の見える場所に移動し、そこに腰を下ろした


周りはピッタリと体を寄せ合うカップルが多い中、もちろん私たちの間には微妙な隙間がある


「ん~おいしっ!

剣都もいる?」


私が大きな綿あめを差し出すと顔を歪ませ「いらねぇ。」と呟いた


「もしかして、甘いの苦手?」


「あぁ。だから華音が食べろよ」