愛のMelody【完】

「そんな事ない。

ただ、龍崎は凄く上手くなったから。

もう教える事がないなって思っただけ」


その言葉を信じていいんだよな？


「そうか。

なぁ、俺のピアノってどんな音？」


鈴谷の答えに少し安心した俺は、そんな質問をしていた


「え？どんなって…」


案の定、困ったような表情をする鈴谷


「いや、鈴谷は俺のピアノをどんな風に聞いてるのかなって思って」


「………？」


やっぱり答えにくいよな


「あ、別にいいんだ。

なんか、ごめん」