4人の中の2人は、本を立ち読みしていて、1人は弁当コーナーの前にいる。


あとの1人はというと…
私の立っているカウンターの方に歩み寄ってきている。
サングラスのヤンチャっぽい方の一人。


そして、いきなりカウンターに肘つき、かけていた柄の悪いサングラスを片手で少しさげた。


そして私を容赦なくマジマジと見ている。


「…はっ?何?」



「………。」

聞いても、そいつは何も言わずニヤニヤした。



ったく、何!?私の顔になんか付いてるとか?

私は訳がわからないので、そいつを睨み返した。


すると、そいつはまた少しニヤリとした後、立ち読みしている2人のところに行った。



何よ!今の笑いっ!!

やっぱり顔になんか付いてるかも…と思い、窓ガラスに映る自分の顔を見てみた。
が、別になにも付いてはいないし。

じゃなんなの?
私は苛々してきた。
それでなくても、バイトが終わっているのに帰れなくて苛々してるのに…。



眠たげな顔して、ようやくオーナーが出てきた。



は〜…やっと出てきたよ。この男達の相手は勘弁!


「お疲れさん。」

とオーナー。



「失礼しまーす。」



私はさっさと奥の着替え室に入った。