…ハッ。目を開けた。



ガバッ


私はベッドからとび起きた。


え…何時?!今。


「…っ?!やっばーい!遅れる〜!!」


顔も洗わず、とりあえず鏡を覗きこみ、眉を書き始める。


私は、ハタチになったばかりのごくフツ〜の女の子。

名前は、花岡 亜希。

フツーっていう基準はよくわからないけど、ルックスはブスでもなければ特別可愛いいわけでもない。多分。

性格だって、暗いわけじゃないけど、めちゃくちゃ明るいわけでもない。

人見知りなところがあるけど、人と話すのは結構好き。



とにかく、何かがきわだって目立つタイプではないのが私だ。