奏多はハァとため息をつき私の手を掴んで自らの胸に私の手を置く


ドクドク と手から鼓動が伝わる


「こんなにはやくなるのは季子の前だけなんですよ?意味分かりますか?」


つまり私の事が



『好きって事…ですか?』



「正解。季子、好きです。俺の彼女になってくれますか?」



頬に涙が伝う


今まで言えなかった思いが言えるんだもん


『奏多、すっ好きです!私を…かっ…彼女にしてくださいっ!』


ぎゅっ


「噛みすぎですよ。」



『奏多大好きっ…!』



「俺も、季子が大好き。一生離してあげませんから。」