ユキヤは穏やかな口調ながら、決して冗談では無い事は、その場の誰もが感じ取っていた。


全員に死んで貰う…?

アミはずっと感じていた違和感の正体にやっと気付いた。

それは¨眼¨だった。

言い知れぬ闇?
哀しみ?

いやもっと深いもの…。

およそ少年が持つ瞳とは思えぬ、人で在って人で無き眼。

命を命とも思わぬ、無機質な死神の眼そのものであった。

掟に従い誰かがユキヤを殺せと言えば、恐らくユキヤは何の躊躇いもなく、全員の命を奪うだろう。

あの力を目の当たりにし、対抗出来る者等居ようも無かった。