まさか、さっきの殺気はこのガキから?

シオンは急ぎサーモをユキヤに向ける。

サーモから表示された侍レベルは5と表示されていた。


なんだ、やっぱり只のガキか…、さっき感じたのは気のせいだったか

ユキヤがアミに近付く。

「アナタには命を助けて貰った借りがある。命の借りは命で返すのが礼儀、ここは俺が相手をします」

ユキヤがシオンに向かって剣を構える。

「第十六遊撃師団長シオンさんと言いましたっけ?」

逃げて!

アミは声に出してユキヤに言おうとしたが、ユキヤの得体の知れぬ何かに声を出す事が出来なかった。

「俺の相手としては役不足ですが…、死んで貰います」

次のユキヤの言葉に、その場に居た者全てが驚愕した。

「死神の剣と謳われし星霜剣のユキヤが、この双剣を以ってね」