二人のシオンがアミの背後と前から挟み撃ちにする形で襲い掛かる。

「さよならお嬢さん、アナタが弱い訳じゃなく、相手が悪かったな」

殺られる!

シオンの爪がアミに届く寸前、シオンは得体の知れぬ何かを感じ、その場からサっと退いた。


な、なんだ今のは殺気?

いや、この女からじゃない…、誰だ?


シオンは辺りを見回す。

そこに映った一人の人物。

ユキヤがいつの間にか、両手に二刀を携えてシオンを直視していた。