狂座の者がどうやって侵入を?

誰か内通者がいるのか?


その場に居た者は皆混乱した。

ここはそう簡単に来れるものではないからだ。

がやついてると、優男風の男シオンが口を開く。

「いやぁ苦労しましたよ、ここまで来るのはね。しかしこれでここへの侵入経路は確保した事になる」

シオンが腕にはめている腕時計らしき機械を操作する。
勿論この時代に時計という概念はまだ無い。

「あとはこの地にいる者達の戦力分析。可能なら戦力を幾つか削る事だか…」

シオンが周りを見回し、腕に装着された機械のモニターを見て呟く。

「フム、大体侍レベル30前後がほとんどか、人間にしてはそこそこだが、特に問題がある訳では無いな」