────3年後




あれからあたしは欠かさずに孝介の病室へ足を運んでる。



いついっても、眠っている孝介。


それでも、毎日声をかけるんだ。


聞こえてないかもしれない…





それでも、いいの。




「ねぇ、孝介。知ってた?ここから海がみえるんだょ。デートの時いった海よりは汚いけど…」



空は、あの日のように晴れていて…



海には、キラキラと反射する太陽。