大っ嫌いな海へ



「こぉ…すけ?」




何度名前をよんでも、あの笑顔をみることができなくて…

あの優しい声で名前を呼んでもらえなくて…



目の前にいるのは規則正しく息をしてベットで寝てる君で…



「…孝介くんね、意識不明なの。いつ…意識が戻るか分からない。」



「っ~…」



「侑亜…。つらいのは…わかるょ。でも、ないてても孝介くんは、目を覚まさない。だからっ…孝介くんが目覚めたとき…孝介くんが大好きだった…侑亜の笑顔みしてあげなょ…」



「うぅっ…こぉ…すけぇぇぇっ…」



あたしは孝介の傷だらけの顔を優しくなでる。


暖かい…



孝介?


孝介はまだ…生きてるんだよね?



また…目を覚ますんだよね?



なら…あたし泣かないよ…



毎日毎日つらくても…

孝介が目を覚ましてくれるなら…

…でも、今日だけ…許してっ…



病室にはあたしの泣き声が響いていた──