社長の溺愛・番外編




―――――――………



「―――ん…」

「ごめんな、起きたか…?」

「んー…慎…?」



温もりを求めるようにぐりぐりと身体を隙間に埋める彼女は瞳を開けながらも思考は覚めてないようだ



「まだ寝る?いいよ、寝ても」



自分の胸のなかにいる小さな翼を抱きしめてその長い髪を梳きながら眠りに誘うよう白い肌を撫でる



「さむ…ぃ…」



元々身体も弱く、季節の変わり目の今日この頃に彼女は冷たい手足を縮めて身体を丸める


額や首に手のひらをあてがい熱がないか確かめるが何とも無さそうだ



「―――翼、こっち向いて」

「ふぇ、んっ…」



ならば口のなかはどうだろうかと半ば強引に彼女の唇を奪い、舌を蛇のように動かして口内を暴れさせる


無理矢理絡めとった彼女のそれは小さな拒否反応をするも直ぐに従順になる



「んー…」



翼の息ができなくなったところでようやくそれらは終わりを告げる