「今日は会社にいるよ、たぶんいつもより早く帰れるね」


「本当…?うれしい、慎とたくさんお話できる」



宝物でも見つけたように喜ぶ姿をみてこっちまで笑顔になる


「おい秘書」


そんな俺様と翼ちゃんの雰囲気を見事にぶち壊してきたヤンキー


もとい南月は最近また染め直したのか以前より濃い金髪をなびかせている


よく似合うなお前、逆に尊敬!

失礼な口のききかたしたやつにだって優しい俺はオ・ト・ナ


いいね、こうなんていうか


意気がってるやつを嘲笑う感じ?流石だわ俺


「なんだよクソガキ金髪むしるぞ」


あれ、南月がウザすぎて笑顔とミスマッチなセリフがっ!


なんてしっかりやり返して、いい加減立ちっぱなしじゃ可哀想なので翼ちゃんを車のなかに座らせる


盛大な舌打ちが聞こえた気がするが無視だ無視


「おいジジイ!翼に触んなようつる」



なにがだよ


何がうつるんだよクソガキが



「黙れ未練まがしいガキが」