目まぐるしく変わる画面に相変わらずの食い付きを見せる翼
そんな翼を見つめては反応を楽しむ慎
丸々一本見終わったころには夕方も終わり、日が沈もうとしていた
そこで静かに慎にキスされていた翼は思い出す
今日は慎の日だ………!
おやつの時間からはもう慎のペースでいつものように甘えてしまっていた
情けなさに泣きたくなったがぐっと我慢をして慎から離れる
「翼…、どうしたんだ?」
急に立ち上がってキッチンに向かう翼は既に違うことを考えてる
朝は和食だったから夜は洋食にしよう
パスタがいいかな…グラタンとかにしようかな…でも慎と作ったことないから好きなのかわからない
本の中から決めればいいのか……!
「翼、聞いてる?」
「え、あ…ご飯、作るから……ゆっくりして…」
それまだ続いてたのか!と突っ込みたくなったが翼に言ったところで真面目に返されるのは目に見えてるのでやめておく
だから奥の手をだしてみる
「一緒に作ってもいいか?」
「……ゆっくりの日…」

