「んー…でも、楽しそうにしてたよ男のひと」
そりゃ楽しいだろうよ、男なら仕方ないんだよ
しかし翼にそんなものを見せれるほど度胸はない
「前にも言っただろ?ここは怖いのが好きな人たちが入るんだよ」
「むぅー……」
「拗ねてもだめ、もし入るならもうキスしてあげないからな」
卑怯だと言われてもこればっかりはもうどうしようもない
「……入らない…キス頂戴…」
うん、可愛いから許す
結局慎は翼に弱い
「家帰ったらたくさんしてやるよ。おいで早く帰ってキスしよう」
「はーい」
もう余計なものを目に入れないようにとピンクのカーテン付近には近寄らず、軽く遠回りしてレジに行った
もう買うのはネットにしようと心にきめた慎だった

