社長の溺愛・番外編




「慎……これ……」


翼が持ってきたのは前回と似たようなファンタジー映画2本



「ん、他には?」


「いらない…あ、ある!」


「どこにあるの?」


こっちーと後ろからでもよく分かるくらい興味津々に足を進めた


着いた先にあったのは


…………ピンクのカーテン…


たしか前にもこんなことがあったのは気のせいだろうか


「ここ、入っていいのかな?」


キラキラした瞳で言われるからついいいよなんて言いそうになるが、そんなことしたらもう………色々終わる…!



「翼、ここにはね入っちゃいけないんだよ」


前にも言ったようなセリフでなんとかごまかす


「でも前来たときもさっきも入ってるひといたもん」


嘆きたくなる慎だったが踏ん張れと我慢する


そして最終手段をだす


「なかに入るとね、怖いことされるんだよ」


「……どんな…?」


「翼がいっぱい泣きたくなるようなことだよ」


「やだ…やだ…」


「だろ、だから諦めろ」