「今日は二人でゆっくりしような」
「うーん…全部やったからいいのかなぁ…」
「いいんだよ。そうだ、映画でも見ようか」
「……うん!」
せっかくの休日は二人でゆっくりしたい
それが慎の気持ちだった
二人で前に一度行ったことのあるDVD屋まで歩きで行く
もちろん手をつないで
たまにはちゃんと休んで、そしてこうして過ごすことも大事だと思い知る
「翼、観たいの持ってきていいからな」
「はーい」
笑顔で店内を歩く翼に慎は笑みが隠せない
今日の朝は本当に嬉しかった
何せ愛しい彼女が慎ひとりのために手料理をひとりで作ってくれたのだから
とことん好きにさせる気なんだな、翼は

