「さぁ問題です、この世で一番かっこいい人は誰でしょう？！」
「はっ……知ってる…慎！」
「ぶっぶー！幸弘くんでしたぁー！」
「………なんで？」
「え、なんでって言われてもなぁ、俺かっこいいからなぁ」
「……かっこよくないよ」
「翼ちゃん誰に言えって言われた？慎か？なっちゃんか？」
「慎がいちばん……！」
「うんうん、わかったとりあえずそうしとくわ。んで、俺はかっこよくないってどういうこと？」
「幸弘くんはお仕事真面目じゃない」
「完全に慎の野郎だな、あいつだな、あいつしかいねぇよ。それ言えって言われたの？」
「ううん、幸弘くんとお話しだめって言われた」
「最早会話すらも許されない禁断の関係ってわけね」
「慎といつも一緒なのに…ずるい」
「一緒なのが？」
「うん………ずるい」
「慎ともっと一緒にいたいの？」
「………ずーっと、一緒」
「俺に言われてるわけじゃないってわかってるけど嬉しいわ泣きそう」
「幸弘くんとも、ずーっと一緒」
「俺もいていいの？」
「うん……幸弘くんも、大好き」
「翼ちゃん本当に可愛い養子にしたいくらい可愛い。ありがとう、俺も大好きだよ」
「おい、どさくさに紛れて告白すんなよバカ幸弘」
「うわ、慎！」
「慎！幸弘くん泣いちゃったの！」
「あーこいつは涙腺もバカなの、仕事もしねーし」
「やっぱりお前かー！！！」
バカな幸弘のお話しでした。
