社長の溺愛・番外編




その呟きに思わずニヤついてしまうのは致し方ない、伏し目がちにこちらの反応を伺う翼に甚だしくも爽やかな笑顔を向けた



「じゃあ………翼はもう二度と―――えっちなことしなくていいんだね」



わかったよ、今までごめんね

なんて思ってないことをぬけぬけと言って、すばやく彼女から離れる



「…慎……?」



困ったようにあわあわ起き上がり瞳を揺らす翼は助けを求めるように俺を見つめる


が、しかし


いつもならばここで助け船を出して甘やかすが今日はしない


このまま放置だ



「朝ごはん作るから、まだ寝てていいよ」



くるりと方向転換して振り向きもせずにリビングに足をむける


後ろからか細い声がしたがあえて聞こえないふりをする


さて、どういう反応をするのか…楽しみだな