らしくないと思った。きっと眠いのかもしれない。
だけどミャーコのその言葉を、否定しようとした俺も、きっとものすごく、らしくない。
嫌いじゃないよ、と、言いたい。
出会った時は嫌いだった。ミャーコが大嫌いだった。それでも全然構わなかった。
なのにどうしていまさら、こんなに。
こんなに、自分のシステムを恨みたくなるんだろう。
アンドロイドは恨みの感情を持ってはいけない。だからシステムを恨むなんて馬鹿なことはしたくない。
でも恨みたくなる。恨んで恨んで、いっそ壊れてしまえばいいのにと思う。
自分を動かしている機械たちは、みんなミャーコが大嫌いだ。
だけどミャーコが大嫌いな自分が、今はとても、苦しい。


