―――――
ずっと、9歳の実瑠へ。
元気にしていますか。そちらはどうですか。
こちらはとても、暑いです。
毎日、とても忙しいです。
だけど、それ以上に、楽しいです。
今日、久しぶりに、お隣の有架兄ちゃんが帰ってきました。
毎日、忙しくて大変みたいです。
いつも遊んでいた頃が、なんだか懐かしく感じます。
英璃も元気です。
夏休みも部活があると言って、毎朝慌ただしく出て行きます。
サッカーを頑張っているみたいです。
一緒に、応援してあげてね。
わたしは、高校生になりました。
15歳です。
もう、実瑠とは6歳も違うんだなあと、寂しく思います。
わたしはきっと、ずっともう、実瑠と同じ年には、戻れないんだなあと思うと、少し、泣きたくなります。
だけど、いつまでもめそめそしていたら、実瑠は怒るよね。
わたしが元気にしていないと、実瑠もつらいよね。
ごめんなさい。
実瑠。
わたしは、永瑠は、実瑠より、お姉ちゃんになります。
実瑠の分まで、勉強して、遊んで、恋して、いろんなことを体験して。
それから、お土産話にして、そちらへ持って行きます。
それまで少し、待っていてね。
たまにめそめそしてたら、怒ってね。
あ、お隣のお兄ちゃんも、めそめそしてたら、怒ってやってね(笑)
それじゃあ、また。
いつか、そちらで。
ずっと9歳の実瑠へ。
永瑠より。
――ずっと9歳の、キミへ。――


