よろず屋本舗。





クラスメイトから話しかけられても「あぁ」とか「そう」とか、そんくらいしか返事しねーから、近くに座っているヤツもとうとう話しかけなくなってきたくらいだ。

「無口だけど超かっこよくない?」っちゅー話もクラスの女子から聞いた。

まあ確かにキレーな顔してんなあとは思うけど、それよりなにより、俺が一番気になってしかたないのは。


「……一回くらいこっち見たらどないなん?」


ため息交じりに呼びかけると、“一回くらい”というのが効いたのか、スタスタ歩いていた背中がゆっくりと立ち止まった。

そして、振り向く。


……そう、この顔。この目だ。

どう見ても、暗い。暗いっちゅーか、影がある。

過去に何かを背負っている。


そんな顔を、コイツはしてた。



「……なに。」


お、しゃべった。


「お前なんやしゃべれるやん」

「…………。」


あ、めっちゃ呆れた顔して前向かれた。