すると、あからさまにイラッとしたような表情を浮かべる一ノ瀬。
それから、昇降口の柱から背を離し、雨の中を、こちらに向かって歩いてくる。
……なんか、ホラ、あれっぽくね?
訳して“カラスZERO”っていうヤンキー映画の喧嘩シーン直前っぽくね?(回りくどい)
…あのさ、俺、今、逃げた方がいい感じっすか?(冷や汗)
とか考えている間に、一ノ瀬は俺の目の前までやってきていた。
眉根を寄せている一ノ瀬は、ため息をつき。
「…東野、お前、やっぱバカ?」
「いや聞くなよ!!」
「傘、持ってんだから使えよ」
「水も滴るいい男ってヤツだよ!」
「…………。まあいっか。バカは風邪引かねェって言うし…」
「おまっ…酷ェなッ!」
なんか…


