根拠もなく信じられる。
絶対にあの輝きは忘れない。
―― スプラッシュ! ――
『一ノ瀬カイト』とか言う、名前も外見もカッコよすぎなヤツが転校してきたって噂は
学校中に一日足らずで広がった。
俺はまず会うことはないと思っていた。
だって、他クラスだし。
そいつと俺の接点がないから、まず会うことはないし、廊下ですれ違ったとしても、
絶対話しかけられないだろうと思っていた。
もちろん、俺も話しかけるつもりはなかったし。
だけど。
「アイツが一ノ瀬ってヤツじゃん?…って、あれ?あの女子って榊だよな。
なんであんな仲良いんだ?」
“オタクでおバカで面白い”って有名な榊千早ちゃんと、
なんとなく仲よさげな感じで話しているのが気になった。
アイツ等、何かあんのかな?
…最初は、たったそれだけの考えだった。


