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広場の噴水。そのふちに腰掛ける人影。
そちらへ歩み寄る、もうひとつの影。
「キョーウちゃん。どうだった?」
歩み寄った影、未来は、ふちに座る京を見下ろす。
京は未来をチラッと見上げて、視線を落とした。
「いろいろと話させてもらった。」
「ふぅん?」
「あたしの恋バナとか。」
「キョウちゃんの口から恋バナとかいう単語が出るようになったとかホント今でも違和感しかないわ」
「存じております。」
いつもの調子で言いながら、けれど未来は気づいている。
京が、いつも通りじゃないことに。
彼女の顔が上がらない。
ポーカーフェイスはそのままだけど、雰囲気がまったく違った。
その様子に、未来は小さく笑う。
それから無遠慮に、京の隣に腰を下ろした。


