「…はい?


何でしょうか……」




「…ちょっと、もっかい耳貸して?」












「え゛っ………?!」




え、何言ってんの、この人?



耳貸してって、まさかまた

あんな至近距離で、あんな美男子が………



って、むりむりむりむり!




「…そっ、それは、ちょっとぉ〜」



……って、え?





「いいからっ!」



え? 何? 何で?




手首を掴まれたわたしは、

あまりにアッサリと引き寄せられ


何故だか、気付いた時には
彼に肩をスッポリ抱かれていた。






…いやいやいやいや、無理だから!


わたしの許容範囲超えてるから!



や、なんで? なんでわたしは、こんな別嬪さんに肩を抱かれてるんかね…?









………ね、なんで?