せっかく人がお礼をしたのに!




そー言おうとガバッと顔をあげると…












………えっとぉ?




目の前の有様に ただ唖然とする。





や、このたった10秒間に満たない時に

なにが起こった…?







そこには…



「…ん〜、これがメロンソーダね。


で、これがドーナツ?


これはグミでぇ〜



あぁ〜、美味しい。


幸せだなぁ、僕これ ずーっと食べてみたかったんだ。










………ん? キミも食べたいの? ほら、おいでよ!」




わたしの食い入るような視線にやっとこさ気付いた、のに


動じる所か、右隣の皮張りのシートをバンバン叩いて

そこに座るよう示してくる。






…え、本当に同一人物?


さっきの殺気は、

さっきの高貴で気高いオーラは、





…どこに、一体どこに行ったのよーっ?!