やめて! わたしの口から飛び出たその言葉は 想像以上に大きくて、 …クルリ 首を捻って わたしの方を向いた彼の視線が、 何故か異常に恥ずかしかった。 思わずバッと俯くと、 クスッ、近くに小さな笑い感じた。 ………え? いつの間に…? 見ると、二人分ほど離れたソファの左端に、 彼が手持ち無沙汰な長い脚を投げ出すかのように 優雅に脚を組んで座っていたのだ。 その上、わたしを見つめる眼差しは、 さっきの彼と同一人物とは思えないくらい優しい、ときた。 ………………どーゆーことっ?!