「どうした?そんな怒ったような顔して」
怒ったようなじゃなくて
実際に怒ってるの!!
「私…ホストだなんて聞いてない」
「あー…ゴメン…嫌だった?」
上目遣いで私をみる。
う…それ反則でしょ?
まるでチワワみたい。
「ッてゆうか初めてだし…」
私は下を向いたまま答えた。
「そっか…それはゴメンな。許して?」
あー…駄目だ
そんな目で私をみないで。
なんか…私が悪者みたい。
「わかった…わかったから」
「本当?じゃあ、お詫びに今日はいっぱいのんで。俺、全部おごってあげる」
ニコリと彼は笑う。
キュンッ
めちゃくちゃかわいい。
「いいの?悪いよ」
「大丈夫だって。お詫びだからさ」
「ありがとう…」
観月君がそうゆってるし甘えちゃお。
「じゃあ、なに飲む?お茶にしとく?」
「えっと…うん、そうする」
少しでも酔いさまさなくちゃ。
ちょっと気分も悪いし。
「ボーイさん!!」
そう彼が呼ぶとボーイさんらしき人物が奥からでてきた。
そしてなにやら話しボーイさんはすぐ去っていった。

