「ええー!?そんなのいいよ!!いまあったばっかだし」
「大丈夫。そんなの関係ないし、ほら♪いこっ」
グイグイ私の手を引っ張る彼。
「あっ…ちょっと!!」
ただ引っ張られるまま私は彼についていく。
「あっ…いま思ったんだけど、名前はなんてゆうの?」
彼は私のほうに振り向いてゆった。
「あっ、天宮満那です」
私はなぜか一礼をしてしまった。
「じゃあ満那ちゃんね♪」
満那ちゃん…
いまさっきあったばかりの男にいきなり下の名前で呼ばれた。
本来なら嫌がる私なのに
このときはなぜか嫌なきはしなかった。
「あ、俺は観月ッてゆーから」
よろしくねと最後に付け加え、またグイグイと私を引っ張っていったのだった。

