丘の上にあるこの公園。



今は、あんまり人気がないみたいで子供たちの姿はない。



何も言わず、公園を見渡す。



誰にも使われていない遊具は、少し寂しく見えた。



そう思ってしまうあたしは、成長してしまったのだろうか?



いつの間にか、そんな遊具を小さいと感じるようになった。



それが、時の流れを示しているようで



もう昔のようにはいかないんだと言っているようで



あたしは俯いて目を閉じた。



「……なあ」



桔平が、あたしを見つめているのが分かる。



「なんで、一回も手紙書いてくんなかったの?」



「………」



何も言わない。



……何も言えない。